エターナル・サンシャイン /2004年米国

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喧嘩別れからお互い相手の記憶を消し合おうとする男女の話。
最初の10分はキレてる人間同士の会話って感じでわけわからんと戸惑っていたら、話の流れが徐々に解りだすと加速度的に面白くなりました。

ちょっとエキセントリックだけど行動力溢れるヒロインのクレメンタインにちと似た波長を感じた。
民族テイストが入ったカラフルなファッションと髪の色。試写会会場に飾られていたヅラもといウイッグ…欲しかった…。
アメリカのキャベツ人形みたいなオレンジがかった赤毛とか青磁色といった風なブルー等々様々な髪の色がどれも不自然な鮮やかさ。ファッションからちょっと情緒不安定気味だけど個性的な自分の軸で生きている雰囲気ある女性で魅力的。
黒いミニワンピは劇中でクレメンタインがこのまま着ていたいわ!と叫ぶんだが、私も欲しい!ケイトウィンスレットの上手さも実感したなあ。
「乙女の祈り」「タイタニック」「ネバーランド」、これで私がみた彼女はすべてですが、感情揺さ振られ、クレメンタインという一人の人間に感情移入して観られたのは初めてです。

ジョエル演じるジムキャリーもしかり。コメディアンとしての彼は個人的に駄目で「トゥルーマンショー」や「マジェスティック」ですら過剰な気がしてイマイチだった。ですが、今回はその過剰さがほどよく抑えられ、はまってた。この俳優さんは、演劇の人、なんですね。
顔の筋肉とかものすごく正確に思った通りに動かせるんだと思う。だからついつい身体全部を使って思いっきり表現するんだろうけど、舞台はともかく映画だと画面が煩いなあ・・・などと思っていた私。今回のバランスは個人的にピッタリだったみたいで、笑えるシーンもホント可笑しかった。

そしてイライジャウッド。ホビット族がそんなことしちゃだめ~。ロードオブザリングファンにはびっくらこいちゃうようなキャラを楽しげに演じてます。いやー笑いましたよ。パンティー泥棒ですよ!フロドが(いやいやフロドじゃない・・・でも・・・)。
他にもキルスティンダンストといい皆出てくる役者が人間の多面性、最初に見えていた人間像と別の人間像をふっとみせる展開で、惹きつけられた。

脳の記憶についての独創性溢れた素敵な脚本。この映画を制作した人々の想像力に拍手。
壊れてから、悔いたり、反省したり、愛おしくなったりすることってある。だけど現実にそう思った時は遅い。でももう一回チャンスがあったら?

自分と相手の過去も現在も未来も受け止めようと向き合うとこんな素敵なことが起こるかも。そんな温かい気持ちをもらえる作品。ただちょっとネットリサーチをしたところ、どうも合う人と合わない人ときっぱり別れるようなので、直球ストレートな恋愛モノは苦手だけど、たまにはいい恋愛映画を観てみたいなあというそんな方にオススメします。私としては、必見の部類。

それになんかサウンドトラックが良かったなあ。久々に買ってしまうかも。
試写会にて鑑賞