インファナル・アフェアⅢ 終極無間 /2004年香港

シリーズ完結編。一部の数ヵ月後と一部で描いていた時間、二部で描いていた10年前と3つの時間が錯綜するつくり。
一言で言うと、今回は警察に潜入しているラウ(アンディラウ)が黒社会に潜入していたヤン(トニーレオン)の死後何を考え、何を観たかというのを観客が疑似体験するようなストーリーと映像になっている。

なのでここで解き明かされる謎っていうのはほとんど一部の時のこの場面はこうだった、ああだったみたいな種明かし的なノリでこのシリーズ最後で解き明かされる新たな謎はほとんどない。いや、あるのだが、そんなに比重が置かれていないというか。

見所は、ラウの目の充血ぶり(壊れっぷり・・・大熱演ぶりと置き換えてもいい)と、ヤンのほうれい線(口の笑い皺)の魅力爆発っぷり(アイツはいいやつで幸せな時もあったよな的な)。

これに尽きる。

この二人の役者またはキャラクターに思いいれがないと逆にツライ。ラウの内面世界の比重が高いので、曲やストーリーや、人物は皆どこまでも重々しく壮麗な感じなのに、実は話はいままでで一番小さい。

個人的にはトニー様=ヤン様~♪となっている私には、ヤンの笑顔だの流し目だの弱々しいシーンからコミカル、緊迫感ある場面と、いろいろなヤンをこれでもかーこれでもかーとどこまでもかっこよく描いてくれるので、キャーかあぁぁぁぁぁぁぁっつこい~い!!!ともうヤン(いや、トニー?)の動画アルバムって感じでストーリーはわかっているものだから、トニーの顔ばかり見てました(笑)

そのせいか、ラウと並ぶ香港四天王の一人レオンライ演じるヨンはまだしも、チェンダオミン(HEROで始皇帝役)は誰だっけ?観たことある気がするけどわからん・・・という状態で、終盤まで顔がよく覚えられず。

冷静に考えてこれって映画としてはどうなんでしょうね?やっぱり最初のヒットを受けて後の2作を作っただけあって、1作目のクオリティにすがっている感じは否めない。特に3作目は1作目と時間軸を共有しているところがかなり大きなウエイトを占めているので多くの人がそう思うんじゃないでしょうか。

アンディラウが、香港でラウの心理状態やその後についてがよく議論されているというコメントはこの3を指しての発言なんだなーというのはよくわかりましたが。三作いっぺんに観る方が面白いかな。マトリックスよりも失速はしていないと思いますがね。なにしろ、主要な俳優さん達や、スタッフの思い入れが強いのかなあ。ラウの必要以上に強迫観念的な描写、展開といい、ヤンのいい男ぶりといい(笑)
私としては多面的なヤンが観られて満足、満足。でもこの感想、ヤンが好きな人にしか通じないなあ(笑)

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