THE有頂天ホテル /2006年日本

三谷幸喜が脚本・監督を務める最新作は大晦日から新年にかけての約2時間のホテルの中。

知らなかったのだけど、「グランド・ホテル」というホテル内の出来事を描くオールスター映画にちなんで 同じ場所で多くの登場人物達の話を同時進行で描くような話をグランドホテル形式というのだそうで。
この作品はそのグランドホテル形式の話であり、映画についても実際の劇中で語られ、ホテルのスイートは 各俳優の名前がついている、という設定にもなっている。

主役は副支配人の役所広司演じる進藤。主役というよりはすべての出来事に絡み、物語を進める狂言回しとなっている。
お祭り好きな総支配人が力を入れて準備しているカウントダウン パーティーの準備と、マン・オブ・ザイヤーというパーティーの授賞式と、汚職議員が泊まっているとの情報で 詰め掛けるマスコミへの対応と、縦横無尽に出入りするコールガールをホテルから丁重に追い出す作業と やめていくベルボーイへの慰留と、カウントダウンパーティーや授賞式への出席者への対応と・・・と多くの 懸案事項を的確な指示で裁く副支配人。

でも、それぞれの準備でそれぞれにトラブルが起こり、また絡む人々は勝手に動き出し てんやわんや。副支配人にも、離婚した妻が別の人の妻となって現れ、ちょっと見栄を張った事から 自身がとんでもない事態に見舞われてしまう。

三谷さんが舞台でやってきたことを映画で最上に見せるにはどうしたらいいのか?
本人が考えて出した結論がこの映画なんだと思う。

そして、役者さんたちの役柄は、こういう役をやらせたら上手いだろうなあ!というような絶妙な 役柄を当てているのです。絶対あてがき。でもそういう役の俳優さんたちをそれぞれ観て見たかったので これはこれで正解というか、三谷さんの俯瞰した役者さんたちの見方が際立っていると思う。

私の中では佐藤浩市、梶原善、オダギリジョー、堀内敬子、YOU(の歌)。この5人がツボ。
特に佐藤氏の清濁合わせ持つ人物の傲慢ぶりとかっこよさはやっぱり最高!
梶原善のビンタの素晴らしさとよくわからない半オネエキャラも久々に観たけどやっぱり素敵(笑)

一人でも気になる人が出ているなら、観て損はない。

あ、今思い出したけど、寺島進のジャージ姿もなんだか妙にはまっていておかしかったなあ。

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