MAY-メイ- /2002年米国

現実の人間関係が上手く結べない女の子メイが、それならば「創ればいい」といろんな人たちのパーツを縫い合わせて1人の完璧な友人を作ろうとする。
ジャンルは、ファンタジーという区分けをしているのも見ましたが、違うだろう・・・。宣伝では「センチメンタルホラームービー」わかったようなわからないような、そんな区分けしにくい作品です。同じ系列として私は「キャリー」(これはホラーという認識ですよね)が思い浮かんだ。この作品の場合、そういう視覚的な効果で一番恐いのは実はジャケットだったりする。

弱視で元来控えめな性格だったせいか、友人が出来ないメイ。心配した母親から自分の友人だったという人形をプレゼントされ、娘もまたその人形を友人として育つ。
この人形が不気味。少し風変わりな女の子をさらに歪ませる破壊力を持った不気味さ。
つもり積もった想いが弾けて、暴走するくだりでメイの化粧が人形ソックリになって、あたかも乗り移ったかのよう。すっごく可愛いのに、物凄く痩せている容姿の女優さんが演じているので余計に痛々しい。(「17歳のカルテ」でも拒食症の少女を演じていたらしいですが、もう20代後半の女性みたい。)

メイが好きになる男性が、「サタデーナイトフィーバー」の頃のジョントラボルタのようで、顔は正直アメリカ中にごろごろ転がってそうな兄ちゃんですが、その人を好きになるきっかけが「綺麗な手」だったというエピソードがいいなあ。
女性よりも骨っぽくて大きいからか、指が綺麗だったりする男性は結構いるはずで、綺麗な手に弱い女は多いから。リアルなキッカケだなあ、と。
その分、ちょっとした感覚の違いや気遣いの相違で上手く人と関係が結べず、傷ついていくメイが本当に切ない。

メイは、自分だけをみてくれる人間を作り上げて安堵したのか?あのラストがメイの気持ちが通じた結果だとすれば、一種のハッピーエンドなのかもしれない。でもあまりにも哀しい。
このHPで映画の好みが合うのでは、と感じた方には強力にオススメします。ジャケットに怯まず、是非観てください。でも、なんか違うなあと思う方には勧めません。駄作だと思われてしまうかもしれないので。

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