I Love ペッカー /1998年米国

ペッカー(エドワードファーロング)というボルチモアの少年が撮った写真がひょうんなことからNYで大絶賛。本人が意図しないうちにあれよあれよと有名になってしまう.
が、日常のちょっと下品な町の人の姿を活写していたため、地元の人々は返って迷惑なことに。 コインランドリーを経営するペッカーのガールフレンド(クリスティーナリッチ)のもとにもイタ電がかかってきてご立腹。困惑するペッカー。

ペッカーのちょっと変わった日常が芸術として認められてしまうことの滑稽さ。でも写真より実物の人間達の行動の方がもっとヘン。
中でもペッカーの妹グリッシーが傑作で、超偏食児童。そのせいでイライラしやすいやすく、常に甘いものを大声で要求。もらえないとわかると「Candy!Candy!!」と騒ぎまくる。夜中でも甘いものを求めて、台所を家捜し。ペッカー自身はそんな妹が可愛くてただ写真を撮っただけなのに、あやしげなPTA風のおばさまが押しかけてきてグリッシーを「なんでもよく食べる良い子」にしますと宣言してしまったり。しかもそれで菜食主義者に大変身するのだが、ものすごく大食いなのは変わらなかったり・・・。細かい描写が妙に内輪ウケっぽくて、日本の小劇団の主催者達が製作する邦画のよう。

田舎の少年とその一家が突然有名になってしまったけど、そこで生まれた不協和音をどう収め、どうやって元の生活と上手く調和した生活が送れるようになったかを描いた家族&青春モノ。アメリカのオタクちっくな映画の見本みたいな作品です。監督はきっと奇人です。ってよく知らないけど、なんかどうしようもない愛らしさと馬鹿馬鹿しさを物凄く感じます。

Share This: