HERO /2003年中国

2003年8月23日(土)渋谷にて鑑賞。
秦の始皇帝を暗殺しようと目論んだ刺客達の話を3通りの解釈で見せるという結構シンプルなストーリー。

主役のジェットリーはふつーのおじさんぽくて、あまり強そうな感じがしなかったのだが、話が進むにつれ、わざとそういう風に見えるようにしたのかなと思った。普段アクション映画をあまり見ないので、この俳優のほかの作品での印象皆無。だから、違うかもしれないけど。

チャンツィイーも可愛いんだろうけど、この映画では必死の形相が力入りすぎな感じな割に動きがぎこちないような。もう少しかるーく舞うように戦闘シーンを演じさせても良かった気がするのだけど。
というのもマギーチャンが素晴らしかったから。同一人物なのに、3人の別の女性を演じているようでした。

あるときは妖艶で、ある時ははかなく、ある時は、戦闘的な女性。衣装も登場人物たちの心情を表すかのような色合いで黒、赤、黄、青、緑、白、そして最後がまた黒といった画面の色調の変化を担っていて本当に綺麗。

その分、ワイヤーアクション満載の決闘シーンは、遊んでるのか?と思うくらい不自然に水面を歩いたり、平行に飛んできたりで、”舞うように”ではあったけど、どことなくギクシャクした人形のよう。
笑っちゃいました。「あはははは」と笑いながら追いかけっこしてるみたいなんですよ。人形劇みたい。

そんなギャグ一歩手前の状態で持ち直し、壮大な絵巻物に昇華させたのは、なんといっても、マギーチャンとトニーレオン演じる恋人同士の刺客。
非常に濃密な空気と間柄を感じさせながらも、幸せになれないという微妙な関係を上手くあぶり出している。
私はラストのエピソードの二人は好きですね。一番ハッピーエンドな気がする。

他の戦闘シーンも書で相手を倒すとか意表を突く表現が、どことなくB級御馬鹿映画の匂いをさせていて不思議な作品。あと、中国って人が多いし土地も広いんだなあということをしみじみ感じさせてくれた。天と地とどころじゃないっすね。ラストエンペラーといい、宮廷に集まる人数と戦闘に向かう人数が半端じゃない。

CGも多少使っているんだろうけど、マトリックスでもこの群集の恐ろしさみたいなものをでていない。
中国って10億以上人がいるんだなあと妙なことを実感できる作品・・・かも。

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